こんにちは。Bitcoin Tokyoまで1週間を切りましたね!みなさんはサイドイベントにも登録されましたか?私は23日のエルサルバドルデーも楽しみにしています😊
ということで、今日はエルサルバドルとビットコインがテーマです。
(写真はカナダの夕焼けです。これを撮ってるときに猛烈に蚊に刺されました🥲)
エルサルバドルは、一昔前までギャングによる殺人が多く世界で最も治安の悪い国という不名誉なレッテルが貼られていました。けれど、2019年にNayib Bukele(ナジブ・ブケレ)氏が大統領に就任して、腐敗した政治とギャングによる支配に終止符を打ちました。2021年9月にビットコインを法定通貨として導入するとともに、治安は急速に改善して、観光やビジネスが復活、国の活気を取り戻しています。
2021年当時、ビットコインを法定通貨にするかどうかの議会投票結果を、ブケレ大統領はツイッターを通して全世界に公表しました。多くのビットコイナーが、世界初の法定通貨決定の瞬間にネット上で立ち会って一緒に喜びました。
今や、エルサルバドルはサーフィンとビットコインと火山の美しい国としてイメージがかなり改善されていますし、安全になり、住民も夜間に自由に外に出られるようになりました。筆者はまだ行ったことがありませんが、ぜひ訪れてみたい国です!
(Photo by Александр Максин from Pexels)
多くの国民は日常生活を取り戻したことを評価して、ブケレ大統領を支持しています。ギャングを収監した刑務所について人権侵害の批判もありますが、以前は一般市民がありとあらゆる場面で腐敗した政治家を手玉に取るギャングから中抜きされ、命まで脅かされてきたのですから、国内の高い評価は当然の結果と言えるでしょう。
エルサルバドルは、かつて身の安全を求めた多くの国民が米国や周辺国へ移民しています。そういった移民の人々の多くは、国外で稼いだお金をエルサルバドルの家族や親戚に高い手数料を払って送金する必要がありました。
さらに国の法定通貨が自国通貨ではなく米ドルです。エルサルバドルを疲弊させたギャングへ多くの武器を提供していたのはアメリカでした。その国の通貨を使わされ、米ドル自体の価値が下がれば、それだけで国が損失を受ける状況でした。
こういった背景から、ビットコインを法定通貨に取り入れるメリットが大きいのです。ビットコインなら、送金者が無駄に支払っていた手数料分も含めて、国民が受け取ることができます。そしてビットコインの価値が上がれば、国も市民も潤います。
もともと経済やビットコインをよく理解していた若いブケレ大統領(現在42歳)は、これを米ドルと併用で法定通貨に採用しただけではありません。コロナ後の政治を嫌う海外からの裕福な自由人、ビットコイナー、技術者やビジネス経営者などを積極的に受け入れています。
また、国の子どもたちが、お金の仕組みやビットコインについて理解できるプログラムを公共教育に取り入れ、将来の国家がより豊かになるように政治を進めています。エルサルバドルが比較的安全に暮らせる国になり、移民が戻ってくるケースも増えています。
エルサルバドルを見てみると、いわゆるグローバルサウスの抱えてきた問題をいろいろ理解することができます。
欧米諸国や彼らがコントロールするお金の仕組み、国際機関IMF等の介入、資源の搾取、武器の横流し、昔の植民政策に由来する傷跡などが、貧しい国をさらに疲弊させ、多くの移民を生み出してきました。そして、移民は移住先の国でも、新参者あるいはマイノリティとして様々な搾取を受けるのです。
もしも、生まれ育った国が移住国より魅力ある国になれば、移民が移民である必要もなくなり、祖国に帰る選択が可能になります。
ビットコインは、より平等なお金の仕組みです。アジア、中南米、アフリカでのアダプションは、今までの不均衡な状況を改善する「平和な革命」として、確実に広がっています。
Bitcoin Tokyo 開催を前に、このトピックを掘り下げた新しい本「ビットコインなんて必要ないと言う幸運なあなたへ」Alex Gladstein (著)、練木照子 (翻訳)が出版されました。ぜひ本書もチェックしてみてください!
では、また次回よろしくお願いします。
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